今日は為替が大きく動いています。
朝から108円台で推移していたドル円ですが、
午後には108円を割り込み107円台へ突入。
どうしてこんなに急激に円高が進行したのか。
様々言われていますがあまり言われていないものも含めて紹介していきたいと思います。
メキシコの地震?
日本時間9月8日13:49頃、メキシコ・チアパス州沖を震源とするM8.0の地震が発生しました。
この地震が円安を進行させたと言われています。
事実、14時前くらいから大きく円高が進行したところを見るとあながち間違いではなさそうです。
リスク回避の円買いってやつですかね。これは下の話とも絡んできます。
キャリートレードの解消
これは最近、円高の理由として挙げられる筆頭ですね。
円は低金利通貨なので投資家は円を調達し、その円を元手に高金利通貨に投資をします。
高金利通貨は新興国が多く、リスクに敏感です。
地政学リスクが台頭してくるとリスクを回避するために高金利通貨を売って円を買い戻します。
これが円高につながっていると言われています。
日銀のゼロ金利政策がキャリートレードを増幅し、
為替のリスク感応度を高めていると考えられます。
為替と株価の相関性が高い日本株にとっては皮肉な話です。
米ドル10年スワップ金利が2%を割れた
マーケット関係者はこの2%を節目としてかなり意識していたようです。
申し訳ないです、チャートをここに出せないのが残念です。
どこを探しても米国10年債利回りしか乗っていなくて、スワップ金利※のチャートがありませんでして…
とにかく、このドル10年スワップ金利の2%を節目と考え、割れたら米ドルを売るというプログラムがされていたらしいです。
会社を出る前、19時頃QUICKで2%を割れているのを確認しました。
以上のことから考えられるのは『円高』が進んだのではなく『ドル安』が進んだという方が正しいと思います。
ご覧のように米ドルは多くの通貨に対して下落しています。
Bloomburgより引用。2国間通貨が羅列されています。左側にUSDとあるものは赤くなっていればドル安。右側にUSDとあるものは緑になっていればドル安です。
私個人の考え
あくまで主観でですが
このところのじわじわと進んでいた円高は北朝鮮情勢に絡む地政学リスクを意識したキャリートレードの解消だと思います。
今日に限っては完全にドル10年スワップを睨んだ動きだったと思います。
昨日の朝の時点でもドル10年スワップは2%に肉薄していました。
そこにメキシコの地震で、さらなるキャリートレードの巻き戻し。
そして夜にドル10年スワップが2%を割れたところでもう一段の円高(ドル安)。
こんな感じで考えています。
もう知ってるわ!!って?それは失礼しました。笑
終わりに
9月9日は北朝鮮の建国記念日でかなり皆さん意識していると思います。
悲観的になることがあまり好きではないですので、楽観視です。
記事書いてる間にドル円が107円後半まで戻していますね。
ドル金利も急速に戻しています。
ではでは!